倒産社長のちまちま株式投資日記

会社を倒産させてしまった社長が少ない資金で投資しながら 日々思うことを書き綴る日記

時代の波  その2

トヨタ自動車の株主総会で豊田社長が来季の見通しを発表できたことで
涙を流したそうだ
やっぱり ここなんよな これだけの利益を上げている会社でも謙虚に
黙々と企業を経営していく だから長く生き残れる会社なんだと思う



昔 証券会社の社員だった頃 人事異動で地元に戻ってきた私
転勤まもない頃 その支店の社内旅行があったのですが その社内旅行で
みんなで撮影した写真 それが翌日月曜日の昼休みに女子社員がみんなで見ていて
キャッキャ言いながら楽しんでいる姿を見てびっくり


だってその当時は 写真の現像なんて3~4日ほどかかるっていうのが
当たり前の時代 大阪に住んでいた頃写真現像するのが3日程かかっているのに
田舎の私の県では翌日にもうプリントしたのを見て楽しんでいる
どういうこと?(笑)


撮影した写真をあっという間に現像そしてプリントできる現像機を開発した
会社があるということがわかって それはN鋼機という地元の企業でした
後に上場して地元では有数の企業となるのですが そのN鋼機を上場会社まで
育て大きくした創業家の写真店がこのたび店を閉めて廃業するという


N鋼機は私が印刷業を始めた時 たまたま知人の紹介で取引を
してもらうようになり 最盛期は世界中に営業所を出していた関係で 私は
毎日のようにその会社の封筒や伝票などの注文を頂いてすごく有難かった


たぶん 出入り業者の中ではいちばん規模の小さい会社だったのではと思う
まだ小さかった長女を乗せて配達していたぐらい(笑)
いちばん小さな規模の会社 なんせ社長兼営業兼印刷工(笑)
だから 急ぎの注文でも帰ってすぐに手配 そして印刷して納品 めっちゃ早い(笑)


で 小回りがきくということで一時はN鋼機の細かい印刷物はほとんど注文を
もらってたぐらい(笑)
今思えば その頃は儲かってましたなあ。。。(笑)




でもそのN鋼機も写真のデジタル化の波に乗れず そのデジタル化で写真を撮っても
現像に出さなくなった今 一時期業績がひどく落ち込んでしまった
その頃に創業家と離れていき そして地元を離れ 今の社長は創業家と
全然関係ない人になり会社の内容も写真とは全然関係ない事業で東京の
上場企業となっている
なので その創業家の写真店が店を廃業すると聞いた私は 時代の波を感じずには
いられなかった
それだけの大企業を作った会社でも廃業するんだと


私の営んでいる印刷業も 将来の展望は明るくない っていうか本当にやばい
私ひとりで商売しているからこそ なんとか黒字でやっていけている
年々少しづつ減っていく売上もそうだけど 同じ顧客の注文でもこれからは
プリンター出力にするから印刷物はいらないとか 取扱説明書 これもWeb
に切り替えするとか 顧客が減っていくだけではなくこんな例で減っていくのが
精神的によくない(笑) 


先日に記事にしたオリコミセンター 折込チラシと同じ あれだけ強気に商売
していたとか 全世界に営業所を構えてそして上場した企業を創業した会社が
廃業とか  本当に時代の波を感じられずにはいられない
それもものすごいスピードで変化して行ってるような気がする



でも 今営んでいる印刷が全部なくなるかと言えば そうではないと思ってる
レコード針 絶対になくなると思われていたのにいまだに残ってる っていうか
この頃は生産が増えているそうだし


ということは 需要が減少する その需要に見合った規模で経営していく
ということは やはり規模を大きくしないこと それしかない
現状のひとりで細々と。。。  これが正解だと自分に言い聞かせております(笑)