倒産社長のちまちま株式投資日記

会社を倒産させてしまった社長が少ない資金で投資しながら 日々思うことを書き綴る日記

倒産の準備  その2

先の記事で ゼロゼロ融資のことを書きましたが
今 国の状態も同じようなもんです 
日銀金融緩和策でひと月に16兆円も国債を買っている
国の財政も ゼロゼロ融資みたいなもので成り立っているようなもんでしょ



ところで 先日の記事で倒産するのにも準備がいると書きましたが
経営者の心理としては 絶対に倒産したくないんですよ
当たり前ですが
これから書くのはあくまでも 個人事業主だった私の経験です


経営状態が思わしくない状態が続いて 徐々に資金繰りが悪くなっても
たまたまその月の売り上げが良くなると 来月もこの調子でとか
これからもう少しよくなるんじゃないかと 淡い期待を持ってしまう


でもそうやっていくうちにどんどん資金繰りが悪くなり 借り入れが増えて
固定費が上がり 月末の従業員の給料とか社会保険費とかさえ支払いがしんどくなる
こんな状態になってしまう経営者って やっぱり人がいいんです いい人なんです
ここまで こんな状態までずるずるいってしまう
そして どうしようもなくなって突然倒産 ひどい人は夜逃げ


人がいいから こんな状態まで会社を存続させようとする
なんとか頑張ろうとする  だって迷惑かけたくないから
私がそうでした 自分で言うのもなんですが 人がいいんです
別の意味で 甘いんです  考えが甘いんです
そして そうやっているうちに突然倒産して 取引先に迷惑をかける


でも 倒産廃業ってどうしたらいいのかわからない
こんな経験の人って 普通他人には言わないですから


もう商売を続けていくのは無理なんじゃないか って思い始めた時
準備をしなくてはいけない  会社整理の準備 倒産の準備
この頃の状態が本当に苦しい  
従業員に相談できないし もちろん取引先ににも言えないし
(私の場合 奥さんにも相談できず そしてストレスからか体重がどんどん落ちて
行きました)


資金繰りが悪くなった でも銀行に新規の借り入れを申し込むのではなく 
今借り入れしているのをリスケジュールを言ってみるとか返済免除を申し出るとか  
そんなこと言っていいんかな って思うけど でもけっこう銀行も話しを聞いてくれます
ダメ元で行くんですよ
だって いきなり倒産したら銀行も困るし
私自身 このようなことを知ったのは倒産してからです


それでもダメな場合は やっぱり弁護士に相談です


ただ 弁護士もいろんな人がいて  って私の経験で言うと
弁護士ってみな同じようにやってくれると思うじゃないですか
でも 全然違うんですよ  弁護士によって対応が全然違う


私の知人で倒産廃業 自己破産した人が何人かいますが
最初に弁護士に相談して そのまま一気に倒産 会社整理 そして自己破産
最後に弁護士費用 それもけっこうな金額
一人は金額を聞かなかったけど 親戚から借りて支払い
もう一人は いきなり350万円ほど支払ったとか
(私の場合は 約1年かけて債務の整理をして自己破産手続きに入りました)


なので 弁護士事務所に行って相談しても いきなり手続きに入るのではなく
他の弁護士にも聞いてみることです
だから まだ少しで心に余裕のある時に相談に行くんです



倒産 会社整理を決めたら 売り上げの多い月に弁護士に相談します
なぜかって それは弁護士費用がいるからです
支払いがひっ迫しているのに 手元にお金がないのに弁護士に着手金がいるから
だったら 売り上げの一部をその費用に充てる
だから 売り上げの多い月で弁護士に
って なんかこれっておかしいですよね  計画倒産みたいで
でも実際そうしないと 後々困るんです



こんな偉そうなことを言っている私自身も いつまた倒産危機が来るかもしれないって
常に思っています
やっぱり 商売って難しい