倒産社長のちまちま株式投資日記

会社を倒産させてしまった社長が少ない資金で投資しながら 日々思うことを書き綴る日記

新型肺炎倒産に思う

株も暴落してるけど 私が気になるのは ここへきてリート関係がかなり
値を下げていること
この新型肺炎の騒動になるまえに 何かのニュースで マンションがかなり
売れ残っているみたいなことを見たような気がしたんだけど
それで リートももうそろそろかなあ  なって思っていたらこの新型肺炎ショック
中国マネーで不動産価格が上昇していたけど この調子だと根本から崩れていくみたい
一旦 天をうったかな。。。


先日記事に書いたOP取引の記事で 権利行使21875円のプットオプション
32万円の価格とか書いていましたが 今日の寄り付きの価格は935千円でした
先週木曜日の価格は5万円前後 約1週間で20倍の値が付きました
いかにオプション取引の売りが怖いかということです


ということで



一昨日 新型肺炎の影響で愛知県のホテルが倒産したとニュースでやっていた
確かに今回の新型肺炎でキャンセルが出て資金繰りが一気に悪化したから倒産した
ということだけど 私自身 倒産させてしまった経験から言うと このホテルは
どっちにしてもいずれ倒産するホテルだったんだと思う 悪いけど


新型肺炎で本格的にキャンセルが出始めたのは 2月 今月から
つまり このホテルはたった1ヶ月売り上げがなかっただけで倒産したということ
超自転車操業だったということだったんじゃないか
このような会社経営は この新型肺炎が出るまでにも もうギリギリの資金繰りで
やっていたに違いない
私も 倒産する3年ぐらい前からぎりぎり カツカツの資金繰りでやっていた
だから リーマンショックが起きると一気に立ち行かなくなって倒産した
今から思うと 倒産して当たり前の会社だったということ


私が倒産 そして自己破産の手続きが終わるぐらいに 亀井静香の中小企業金融
円滑化法(モラトリアム法)ができて その時に会社整理でお世話になった副社長に
言われた
○○さん もうちょっとあとだったら この中小企業金融円滑化法で銀行から
借り入れが出来て助かっていたかもしれないなあ と


私は副社長に いや~副社長 こういうことで銀行から借り入れしても結局
同じこと また固定費増 借入金返済でしんどい思いして いずれ倒産する
結局 私自身経営者ではなかった 経営者として失格だったんですよ
だから この中小企業金融円滑化法で助けてもらっても あかんかったと思います
と言ったら 副社長も納得していた(笑)


私の会社運営での失敗は色々あるけど 最初の頃経営が順調だったころに
儲かるもんだから 儲かった資金でどんどん設備投資をしてしまったこと
儲かったお金だけではなく 国金や銀行 いろんなところから借りまくって
どんどん商売を大きくした


前にも書いたけど 会社は大きくするときはお金はいらないけれど
小さくするときにお金がいる
経済にはリーマンショックや今回の新型肺炎みたいな大きな波だけではなく
小さな波も必ずある
儲かっているときは そういう時に対しての準備をしていなければいけないのに
つまり 自己資本比率を上げるようにしておかなければならないのにそれを怠った


先に書いたホテルも そして私の前の会社も この自己資本比率が大きければ
事業停止 倒産なんてことはなかった
経営とはそういうことではないか 常に資金の動きを把握して 今回みたいな
有事に備える  筋肉質の経営とはそういうことだとつくづく思う